禁煙で太る原因は?タバコをやめて健康的に痩せる方法

禁煙で太る原因は?タバコをやめて健康的に痩せる方法

今回は、禁煙で太る原因は?タバコをやめて健康的に痩せる方法、ということで、禁煙で太ってしまうという定説は本当なのだろうか?という説への検証と、禁煙を健康的に行う方法についてまとめてみましたので、これから禁煙をしようとしている方の参考になればと思います。

禁煙をしたいけれど、太ることを気にしてしまってタバコをやめることができないという喫煙者の方は意外に多くいらっしゃいます。スタイルを気にする年頃の女性に特に多く、確かに重要な問題ですよね。実は、タバコをやめると太ってしまうという説は事実で、科学的にも統計的にも立証されている現代の常識なのです。それでも、喫煙が体に悪いのは明らかな事実だし、正しい方法でスタイルを崩さずに健康的に禁煙をする方法も存在します。

今回は、禁煙によって太ってしまう原因を知ることで、禁煙しても太らない方法で健康的に禁煙をしようという話をまとめていきますので、早速ご覧ください。

まず最初に禁煙したら太るという説についての答え

まず最初に禁煙することで太ってしまうという説ですが、統計的にみて太ってしまうことが多いというデータが出ているのでYESと言っていいでしょう。

禁煙をすることで、致死的な病気のリスクは格段に低下し総死亡率は減少しますが、一方で禁煙後の体重増加の傾向は医学会では常識的に知られていることで、その体重増加の平均比率は男性で2.8㎏、女性の方で3.8㎏という研究結果が報告されています。

なかでも禁煙に成功した十数パーセントの中の人は体重が13㎏以上も増えてしまう層もあるので、禁煙後の体重増加はこれから禁煙を始めようとする人にとっては非常に懸念される重要事項であると言えます。

タバコをやめることによる体重増加の理由

その1 ニコチンが不足することによる食欲の増進

ニコチンは、言わずと知れた非常に依存性の高い有害物質ですが、そのニコチンの作用としてよく知られている末梢神経への作用の他に、神経伝達物質のホルモン分泌の促進性があります。

これらの神経伝達物質である、ドーパミンやノルアドレナリンには食欲を抑える働きがあるため、喫煙のニコチン摂取によって食欲が強制的に抑えられているという現象が起きています。

このことから、いままで過剰に分泌されていた脳内物質の不足感により、禁煙によって食欲が増し、食事量が増え、体重が増加するという流れができてしまいます。この食欲増加による体重の増加現象は、禁煙による離脱症状、禁断症状の一種として、医学会では認識されています。

その2 味覚の劇的な改善による食欲の増進

喫煙によって、味覚が鈍化することは広く知られた事実です。

タバコはそれほどに味覚と嗅覚に悪影響を与える有害物質が含まれています。そのタバコをやめることで、味覚や嗅覚が正常の機能を取り戻していくと、食べ物全般が喫煙時に比べて、素晴らしく美味しく感じられるようになります。

皮肉にも禁煙による体質改善によって食欲が増進し、体重増加につながってしまうという結果を招いてしまうのです。単純な仕組みですが、意外にもこのことが理由で太ってしまう方は大勢いらっしゃいます。

その3 喫煙がストレスのはけ口になっていた場合の置き換えが食事になる為

喫煙依存者の中には、喫煙によってストレスを軽減させたり、気分をコントロールしている人が多いと思います。

イラッとした時や、緊張している時、仕事上でストレスがかかる時など喫煙することでその負荷を軽減していたとしたら、禁煙時はどうなるでしょうか?

何か他の代替措置を行わないと、自分の気持ちをコントロールすることがむずかしくなるので、その代替措置として食べるという行為にシフトしてしまう人が多数いらっしゃいます。その結果、ストレス解消のために食事量や摂取カロリーが増加し、採取的には太ってしまうと考えられています。

その4 基礎代謝量の減少による消費カロリーの減少

実は意外な事実ですが、禁煙をすることによって基礎代謝は一時的に減少するという事実があります。

その原因としては、タバコに含まれている有害物質が体内に入り込むことで、その毒素を体が分解するために内臓がフル稼働で働いている状況が作られます。そのため喫煙者は非喫煙者よりも多くのエネルギーを消費しながら生活していると言えるのです。

この理由を極端に説明すると、タバコを吸っている時の方が太りにくい、という説明に矛盾しない現象になるため、禁煙をすることで太るという説の裏付けにもなる現象であると言えます。

禁煙による体重増加を防ぐ方法

その1 水を定期的に飲む

禁煙時に空腹を和らげる方法として有効なのが、定期的に水を飲むことです。口さみしさを軽減できることのほかに、空腹感を紛らわすことができます。

あまりにも強い空腹に襲われた時は豆腐やこんにゃくなどの糖質の低いより固形物に近い食材を口にするか、炭酸の入った飲み物の方が有効的に作用します。

その2 ガムを口にする

口さみしさを紛らわす代表的な方法として浸透しているのが、ガムを噛む方法です。何度も口の中で咀嚼動作を行うことで、満腹中枢を刺激して空腹感を和らげることにつながります。

ニコレットに代表される禁煙ガムを使用する方法もありますが、ニコチンが含まれているので、通常のガムで事足りるのであれば通常のキシリトールガムなどで対策をした方が健康的と言えます。ニコレットなどは、少数ですが副作用の心配もありますので、使用の際は用法用量を守りましょう。

その3 炭水化物や脂質など、カロリー摂取量を減らす

禁煙中の体重増量を抑えるというよりも、ダイエットの基本としてエネルギー消費量よりも摂取量の方が下回っている状況さえ作ってしまえば、ダイエットは成立します。

そのためには、食事の見直しが必要不可欠になります。カロリーの制限に有効なのは、炭水化物と脂質を多く含む商品の制限ですので、お米やパンなどの主食の制限。肉類、や油分を多く含む食品の制限を行うことで、効率よく摂取カロリーを制限するように心がけましょう。

その4 運動を習慣化するように心がける

なにもダイエットするのには食事制限だけが手段ではありません。摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければいいので、運動を習慣化してしまうのも非常に有効で健康的な方法であると言えます。

極端に言えば、運動して摂取カロリーさえきちんと安定して増やすことができれば、どれだけ好きなものを食べても太らないのですから運動が向いてる人には本当にオススメの手段です。いきなりスポーツジムなどに行くのはハードルが高いので、まずは近所の散歩を習慣づけるなど、運動をする時間の確保の習慣化から始めることが重要です。

その5 睡眠時間を増やすように心がける

実は睡眠中にもカロリーは消費され続けていますので、短時間睡眠のひとは太りやすくなってしまうという傾向があることがわかってきています。

また、睡眠時間と食欲に関するホルモンの関連を調べた報告によれば、睡眠時間が短くなることで、レプチンという食欲抑制ホルモンの分泌が低下して、代わりにグレリンという食欲増進ホルモンの分泌が増えることがわかっています。

つまり、睡眠時間が短いと食欲に関するホルモンバランスが著しく乱れてしまい、肥満に直結する結果を招いてしまうと言えるのです。

ここにまとめてきたように、禁煙した時の体重増加の話とは言っても基本的にはダイエットの領域の話になりますので、最終的には本人の意思の問題になると言えます。ニコチンによる脳内環境への影響さえ抜けてしまえば、あとは多くの人が行っているダイエット運動を参考にして体重管理を健康的に行えるように、各個人の努力が最重要事項になるのです。

最後に

ここまで禁煙で太る原因は?タバコをやめて健康的に痩せる方法、ということでまとめてきましたが、参考になりましたでしょうか?

ここに記述した通り、タバコをやめると必ず太ってしまうということではなく、本人の行動が大きく影響すると医学的には考えられています。

ニコチンとは、脳内物質に直接作用するので、人間の行動を精神的な欲求を使って操ろうとしてくるのです。

総括すると、タバコをやめることで太るのではなく、タバコをやめて食事量が増えてしまうことで太る、ということを忘れないで下さい。

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