喫煙の影響で肺に受けたダメージは禁煙でどこまで復活するの?黒い肺は元に戻る?

禁煙することで、真っ黒な肺はどこまで綺麗になる?

今回は、タバコの害の中でもインパクトの大きい喫煙者の真っ黒な肺は、禁煙によってどの程度まで回復していくのか?、という件に関してまとめていきたいと思います。

これから禁煙を考えている方や、禁煙のモチベーションが上がらない喫煙者の方の参考にしていただければと思います。

どんな方でも、健常者の肺と喫煙者の肺を比較した画像を見たことがあるかと思います。

その画像を思い出して、喫煙者の方たちは自分の肺に思いを馳せることになり、医師らはその画像を元に喫煙者に禁煙を勧めてきます。

しかし、あれだけタールによって真っ黒に染まってしまった肺が、どれほどの期間の禁煙によって健常者のような綺麗な肺になるというのでしょうか?

その件について詳しく記述した記事はあまり見かけません。

スモーカーの方たちにしてみれば、禁煙が肺にいいことがわかっていても、具体的なデータが出てきていない上、数字的な根拠も無いので少々禁煙のモチベーションにするには理由としては弱くなってしまいます。

そこで今回は、禁煙の期間によってどの程度身体への健康回復が見込めるかの考察と、どの程度の禁煙で肺が元どおりになるのかを調べてまとめてみました!

 

禁煙後に表れる身体的な改善効果と肺の状況

禁煙:2〜3時間経過

表面化はしませんが、喫煙を終えて数分した段階でニコチンの効果が体内から無くなります。それから禁煙の最初の山である2時間〜3時間がやってきます。

ヘビースモーカーでなくても、習慣的に次の一服として喫煙をするのが、最後の1本の喫煙から2時間〜3時間のことが多いからです。

ここで1本を吸うことを我慢をして禁断症状を抜けることができるのかが最初のポイントになります。

身体的には、喫煙によって上昇した血圧が正常化し始めて、頻脈が改善に向かう時間です。

それに伴って手足の皮膚温度が上昇しますが、こと肺に関してはまだ改善の動きはありません。

禁煙:8〜12時間経過

タバコの煙には一酸化炭素が含まれていて、タバコを吸うことで血液中の一酸化炭素濃度が増加します。

呼吸によって得られた酸素が、血液中のヘモグロビンと結びついて身体中を巡るのですが、一酸化炭素は酸素と比較して200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすく、血液中に一酸化炭素が含まれることで、酸素がヘモグロビンと結ばれなくなるために、体全体が低酸素状態になってしまいます。

その低酸素状態から身体が回復に向かい、血液の酸素濃度が戻り出すのが、禁煙開始から8時間〜12時間になります。

一酸化炭素に邪魔されていた、血中のヘモグロビンが酸素と効率よく結びつき出すために呼吸が非常に楽になってきます。

しかし、まだ肺の正常化は始まりません。

禁煙:丸1日経過

禁煙開始から24時間が経過することで、やっと肺の浄化作用が始まります。

血液中の一酸化炭素濃度も正常値まで下がり、血圧も喫煙前の段階まで落ち着いてきますので、この段階においても心筋梗塞や狭心症のリスクが低下しだします。

いよいよ丸一日経つ頃には、身体的に健康になっている状況とは裏腹に、今まで習慣化してきた喫煙を禁止している状況に、猛烈にストレスを感じ出す時間でもあります。

この禁煙開始から24時間も最初の山場の1つだと言えるでしょう。

禁煙:2日経過

禁煙を開始して2日目に入ると、今までの喫煙習慣で鈍っていた味覚や嗅覚が敏感になってきます。

これは舌や鼻の粘膜付着したタール成分が落ちてくるせいです。禁煙経験者のよく言うご飯が美味しく感じる現象が発生するのも、この時期です。

タバコのせいで味覚や嗅覚が鈍っていたせいで、今までの食事を犠牲にしていたのかと思うと、少しやるせない気持ちになりますが、禁煙を継続するモチベーションにもなりますので、美味しい食事を摂ることにしましょう。

ニコチン、タール、一酸化炭素という有害物質のダメージから体全体が回復に向かってキレを取り戻してくる時期でもありますので、禁煙の効果を顕著に実感できて素直に禁煙をしてよかったように思えるはずです。

方や肺の状況はというと、初期段階の浄化作用が急ピッチで進められているような状況で、まだまだ肺にこびり付いたタール成分はそのまま残った状態です。

禁煙:3日後

禁煙開始から3日が経過すると、ニコチン成分が体内から完全に抜け切ることになります。

喉や気管支や肺も、初期の浄化作用が効いてきて、タール成分は落ちきらないものの、広がりやすくなり呼吸がどんどん楽になっていくのが分かります。

ちょっとした運動をしてみても、その違いが実感できるはずです。

そして、ニコチンが体内から完全に抜けきったことで、睡眠が快適になり深い眠りにつけるようになります。

それは、ニコチンのせいで機能しなくなっていた、アセチルコリンが再び機能を再開するからです。

アセチルコリンとは、もともと人間の体内になる自律神経を調整するための神経伝達物質です。これに伴って、正常な睡眠リズムや快眠の感覚を取り戻すことが出来るでしょう。

禁煙:2週間経過

禁煙から2週間が経過すると、体全体の血液循環が改善され、肌のハリやツヤが戻り始めます。

女性の方は、毎朝の化粧の時間などのその効果を肌によって実感できるのではないでしょうか。

また肺機能においても、喫煙時期に比べて30パーセント以上も肺機能が向上しますので、歩行が楽になったり、日常的な部分でも疲れの度合いが随分と軽くなってくるはずです。

禁煙:一ヶ月経過

禁煙から一ヶ月経過すると、脳内のアセチルコリン許容体がニコチンを要求することを止めてくれるので、タバコを吸いたいという衝動が自然と治ってきます。

脳からの喫煙欲求がなくなることで、タバコを吸いたくない瞬間も極端に減ってくるので、ほとんど禁煙に成功したと言える時期です。

しかし、行動欲求による依存は禁煙開始から3ヶ月継続すると言われていますので、まだまだ油断は禁物だと言えます。

肺の状況はというと、初期の浄化作用は終了し、あとは付着したタール成分が長い年数をかけて少しづつ薄まっていく経過をたどることになります。

具体的には、非喫煙者と同じレベルにまで肺がんのリスクが下がるのは、禁煙後10年ほどと言われているので、本当に少しづつ肺は長年の喫煙によってこびりついてしまったヤニを健気に落としていくことになります。

結論

結局のところ、禁煙によって肺が完全に健常者のように戻ることはないと言い切っていいと思います。

しかし、記述してきたように肺自体が禁煙によって自己治癒していくことは分かってきているし、少しづつでも長い年月をかけて汚れが落ちていく事も確認されています。

しかし、肺の洗浄能力を持ってしてもタールの汚れは非常に頑固で完全に生まれたてのように綺麗になることはないのです。

肺は完全には戻らないのに禁煙する理由

禁煙で肺が綺麗に戻ることはないと言っても、肺機能が改善されていくことは分かっているし、確実に健康寿命は伸びてきます。

肺の疾患を専門で見ている医者は、肺疾患ほどの生き地獄はないと、皆さん口を揃えて言っていますし、その先生たちの中に喫煙者は誰一人いません。

もう殺してくれと、泣き叫ぶ肺疾患の患者さんたちを年中見ている医師たちは、その辛さを本人以外の他の誰よりも知っているからです。

喫煙がもたらす肺疾患の代表的なものに、肺気腫や慢性閉塞肺疾患(COPD)というものがあります。医師曰く、死なない程度に溺れさせられている感覚だそうです。考えただけでゾッとしますね。

最後に

心肺機能は、人間の生命活動を司る上での大切で重要な機能であり、とても気を遣わなくてはいけない健康には非常に重要な要素になります。

ひどい症状ではなくても慢性的な肺の炎症を繰り返すことで臓器自体が固くなってしまい、いずれはがん化してしまいます。

肺疾患は医師から言わせると、死ぬよりつらい闘病生活が待っているということなので、不調を実感している今現在から未来の健康に向けて努力をしてみてはいかがでしょうか?

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