禁煙うつ/禁煙鬱の症状、原因、対処法について-ニコチンが引き起こす精神作用への対策

こんにちは、ライターのぷくです。

今回は、禁煙うつ(禁煙鬱)についてということで、禁煙者を最後まで苦しめる最悪の離脱症状である、禁煙うつについてまとめてみようと思いますので、これから禁煙をしようとしている人や、禁煙うつの症状が気になっている人の参考になればと思います。

さて今回取り上げる禁煙うつですが、その実態は意外にもあまり知られていません。

その症状としては読んで字のごとく、うつ病の症状とかなり酷似しているものなのですが、特徴としては禁煙中のある期間に発生する一時的なうつ病の症状ということになります。

ここでは、その禁煙うつの具体的な症状やその詳細、それに伴った症状によっての対処法などを記述していきたいと思いますので、ご覧ください。

 

禁煙うつの主な症状について

まず最初に、禁煙うつの主な症状について記述していこうと思います。

禁煙うつというくらいなので、その症状はうつの症状に非常によく似ています。

代表的な症状として全てのやる気が出ない、健康なのに体を動かすことが出来ない、なんだか死にたくなってしまう、訳がわからないが寂しくてたまらない、根拠のない不安、情緒が不安定になる、理由なく涙が出てきてしまう、人に過剰に会いたくなるかもしくは誰にも会いたくなくなる、無気力、無感動、無関心、不眠、食欲不振、性欲低下、疑心暗鬼や劣等感に苛まれる、心拍が異常に増える、こうしたうつに似た症状が、ニコチンの離脱症状が起きる中で顕著に表れてしまう人がいます。

こうしたニコチンの離脱症状の一周は個人差によるところが大きいので、禁煙中にうつの症状が出てきてしまったら一人で悩まないことが非常に重要です。

 

禁煙うつになってしまうメカニズムについて

実はまだうつ病のメカニズムも正式にははっきりしていませんので、禁煙うつに関しても研究が進められている状況です。

しかし、うつ病を発症する人にほとんど共通する現象としては、脳内のセロトニンの分泌量が通常の人よりも非常に少ないということが分かっています。

セロトニンとは、人間の脳内の神経伝達物質の代表的な1つで、ドーパミンやノルアドレナリンと並んで脳内三代神経伝達物質に挙げられています。

セロトニンは、他の神経伝達物質の過剰分泌を抑える働きを持っていて、いわゆる脳内の精神安定剤の役割を果たしているのです。

具体的にセロトニンが不足するとどうなるのかというと、やる気の欠如や気分の落ち込みなどを引き起こすとされていて、うつ病の大きな原因の1つなのではないかと言われています。

ニコチンは、このセロトニンと似たような働きをするので、喫煙すると気分が落ち着くような感覚に陥ります

しかし、ニコチンに精神安定を頼りきりにしてしまった喫煙者の脳は、いざ禁煙が始まるとセロトニンがうまく生成できずに他の脳内物質の暴走をうまく鎮めることが出来なくなってしまいます。

これが大きな禁煙うつのメカニズムだと現在では考えられています。

 

禁煙うつのメカニズムをまとめてみると、

  1. ニコチン依存者の喫煙者が禁煙を開始する
  2. ニコチンの役割を果たす脳内物質が無いのでドーパミンが脳内で不足する
  3. 脳内でアセチルコリンが復活できずニコチンにスポイルされた脳ではセロトニンの分泌もままならない
  4. 脳内の精神安定剤が不足するのでうつに似た症状が出てくる。人によっては興奮状態が続き躁鬱のような症状になる。

以上のような流れになって、禁煙うつが発症するとされています。

 

禁煙うつへの対処法について

最初に、まず自分が禁煙うつだと自覚することが非常に重要です。

精神科の受診も視野に入れながら、自分で対処したいという方に向けて、禁煙うつの対処法を記述していきたいと思います。

結局、脳内でのセロトニンの不足によって禁煙うつは発症するので、セロトニンを効率よく分泌させるような行動を取っていくことがニコチンに頼りきっていた脳には非常に非常に重要です。

代表的なセロトニンの分泌方法としては、規則の正しい生活、規則の正しい食事、就寝前のスマートフォンの使用やパソコンの使用を控えることや、リラックスタイムの確保、ストレスの解消、などが挙げられますが一番重要な要素は何はともあれ体を動かすことです。

外国のことわざにもあるように、気が滅入ったら体を動かせ、ということで無理矢理にでも運動する習慣をつけてしまうことで非常にスムーズにセロトニンの分泌を助けることが出来ます。

諸外国ではうつの症状の改善策として、メニューに絶対運動の項目は入れられているほどに、セロトニンの分泌に体を動かすことは非常に重要な要素だと考えられています。

禁煙うつの症状の軽減はもとより、禁煙の成功に大きく貢献してくれることでしょう。

 

禁煙うつと精神科の受診について

禁煙うつの諸症状と対策について記述しおてきましたが、うつの症状はなったことがわからない人には想像も出来ないほど苦しい状態が続きます。

禁煙中にでもうつの症状が長引いたり、動けなくなるまでひどい状況に陥ってしまったら、自己判断は禁物です。

そうなってしまう前に、絶対に精神科や心療内科の適切な処置を受けることにしましょう。

特に自殺願望や自傷行為が頭をよぎったら、もう一人で悩むことはやめましょう。

突発的に行動に移ることが予見されますので、周辺に禁煙うつに悩んでいる人がいる場合には注意して助けてあげることにしましょう。

 

最後に

ここまで、禁煙うつ(禁煙鬱)についてまとめてきましたが、参考になりましたでしょうか?

禁煙うつの初期症状として代表的なものに、なんとなく集中力が保てなくなるとか、突然眠くなってしまうといった症状が現れることが多いです。

ここで非常に大切な事としては、絶対に喫煙を再開してしまわないことです。

禁煙を断念してしまっては、結局根本的な問題を棚上げしている事に過ぎず、最終的にはもっと辛い離脱症状に見舞われることが目に見えているからです。

禁煙うつをはじめとした離脱症状としては、個人差が激しく同じ苦しみを分かち合える人が周囲にいないことも問題になりますので、今回の記事を参考にしてしてもらって乗り越えてもらうことと、うつの症状があまりにも大きいときには喫煙の再開よりも先に、医療機関の受診をオススメします。

今回は最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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