2018年11月15日フィリップモリスから新型iQOS「IQOS3」と共に同時発売された「iQOS 3 MULTI(アイコス3マルチ)」。iQOSの弱点とも言える連続使用が可能となった事で、iQOS3と同様に発売前からかなり話題となっておりました。
iQOS登場以来、iQOSの弱点を払拭した数多くの互換機や競合機が登場しておりますが、これらと比較してiQOS 3 MULTIは果たして買いなのかが最も気になるところです。
今回発売日に入手する事が出来ましたので、先日のIQOS3実機レビューに引き続き特徴や使用感を詳しくご紹介します。
IQOS 3 MULTI開封の儀
IQOS 3 MULTIのパッケージと内容物
今回購入したのはIQOS 3 MULTIのブリリアントゴールド。各カラーごとにパッケージ上部の色が違うようです。
iQOS3同様スマートフォンのようなパッケージです。高級感溢れる上質なゴールドで安っぽさは全くありません。触り心地はサラッとしたゴムのような感覚で滑りにくく扱いやすそうな印象を受けます。
二段目にはクリーニングキット、更に下には充電器関係が収納されてます。パッケージングが非常に綺麗ですね。
セット内容は以下の通りです。
- iQOS 3 MULTI 本体
- USB充電アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- クリーニングキット(クリーニングブラシ、クリーニングスティック)
- 取扱説明書
改良されたクリーニングブラシやUSB Type-Cケーブルなど全てにおいて新しくなりました。
iQOS 3 MULTI本体
IQOS3が従来通りの分離型となっておりますが、こちらは一体型でヒートスティック10本分の連続使用が可能となってます。
2.4Plus、IQOS3のポケットチャージャーと比較。ホルダー分離型ではないのでそれなりに大きく感じますが、本体重量が50gと非常に軽く(卵1個分)、持った感じの違和感はそれほど感じられません。
ヒートスティック挿入口には横スライド式の蓋があり、携帯時のホコリ侵入や臭い漏れを防いでくれます。なお、後述致しますが蓋の部分にはちょっとしたギミックが設けられてます。
ヒートスティックを挿入してボタンを長押しで加熱スタートという流れは今までのIQOSと変わりありません。
IQOS3同様、バイブレーションのパターンが加熱開始時、喫煙可能時、終了前の3パターンで知らせてくれるようになりました。2.4 Plusは何故か喫煙可能時にバイブレーションされなく、いつ吸えるのかをランプで確認するしか無かったのでここも嬉しい改良点です。
吸い終えたら片手でキャップを上にスライドさせヒートスティックを取り出します。手を離すとマグネットの力で勝手にキャップが戻り、同時に蓋もパタンと閉まります。
この一連の動作が実に心地よく、片手で取り回しが出来る快適さを体感できます。
但し、IQOSストア展示品で何度かこのギミックを試したところ蓋が閉まらない事がたびたびあったので、ここは少し壊れやすいかもしれません。
キャップは完全に分離可能となってますのでIQOS2.4Plus同様、別売りのキャップで着せ替えを楽しむ事が出来ます。
今回から4色展開となっておりますが、ホワイトだけがツルッとした触り心地なのでヒートスティック排出時のギミック操作時に引っ掛かりが少なく少しやりづらいと感じましたので、気になる方は他の色のようなゴムの質感のあるキャップに変えられる事をオススメします。
充電ケーブルはマイクロUSBからUSB TYPE-Cに変更。TYPE-Cは表裏関係なく差し込める点と今後のスタンダードとなりそうな規格でもありますので、これも正常進化とも言えますね。底面の充電端子部分にはLEDランプがあり、ボタンを押す事でバッテリー残量の確認が行えます。
IQOS 3 MULTI充電時間は?
気になる加熱時間ですが、約20秒で喫煙可能なのでIQOS2.4 Plus、IQOS3と何ら変わりはありませんでした。その代りチャージャーでのホルダー充電時間が無い連続使用モデルなので実際の待ち時間は加熱時の20秒のみ!
連続使用可能とは言えヒートスティック10本分程度のバッテリー容量なので、喫煙本数が気になる方は別にUSB Type-C対応モバイルバッテリーを持ち歩くとバッテリー切れの心配もなく精神衛生上良いかもしれません。IQOSストアではモバイルバッテリー(Anker PowerCore II 6700)とのセット販売も行われておりました。
加熱式タバコ互換機との比較
弱点をかなり克服し、ライバル機を寄せ付けない印象もある新型IQOS「IQOS 3 MULTI」ですが、まだ加熱式タバコ互換機も対等に勝負出来る製品が少なからずあるかと思います。筆者的には「加熱温度調整」、「ブレードレス」が特徴のEFOS E1あたりはまだまだ対抗馬として勝負出来る製品ではないかと思いますので、新型の入手が厳しい場合はこちらも検討されるのも良いかと思います!
さいごに
味わいの部分は従来のブレード加熱と何ら変わらないので良くも悪くもIQOSの味ですが、従来のiQOSでの不満点のひとつでもある「ホルダー充電の待ち時間」がゼロになった事で非常に快適に使用する事が出来るようになりました。
またヒートスティック挿入から喫煙後の取り出しまでの一連の流れが非常にスムーズで、単に連続使用モデルになったIQOSではない大きな魅力を感じる製品です。
紙巻きタバコ使用時に火をつけた後、タバコ自体を眺めるのはそうそう無いかと思いますが、IQOS 3 MULTIも紙巻きタバコ同様に、一旦加熱をスタートさせると、心地よいギミックの恩恵によりほぼノールック状態で喫煙を楽しむ事が出来ます。
フィリップモリスが目指してるのは一歩先行くストレスフリーな加熱式タバコなのかもしれませんね。
もはやバッテリー容量しかデメリットを感じない予想以上の出来の良さなので、あまり本数を吸われないという方はIQOS 3 MULTIだけで良いかもしれません。
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