禁煙の禁断症状の乗り越え方!禁断症状はいつまで続くの?

禁煙の禁断症状の強さはタバコへの依存度に比例する形になりますので、ヘビースモーカーであればあるほど離脱症状の症状は重くなる傾向があります。

それでは早速、禁断症状の具体的な症状・段階を説明していきましょう 。

初期の禁断症状と対策方法

まずタバコをやめて、ニコチンが欠乏してくると行動としてソワソワする様な仕草が増えます。そしてタバコに変わるものを探し始めます。

離脱症状が軽い人はここでガムや飴で気を紛らわせるのですが、ここで気が紛れない人は頭がぼんやりとしてきてしまいます。離脱症状の初期はこの様に意識がボーッとしてしまう瞬間がありますので、禁煙を始めたら車の運転などに注意する様にしましょう。

ここでの対策としてはやはり初期の症状としては口が寂しいという感覚が出てきますので、飴やガムでなんとかしのげる様にしましょう。

中期の禁断症状と対策方法

離脱症状の中期で起こる症状は、初期で起こった症状の波が何倍もの強さで押し寄せてきます。
それに加えてとにかくちょっとしたことでイライラしてしまいます。

飴やガムでなんとか凌いでいた欲求も抑えがたい強さで襲いかかってきます。
意識のレベルも少し下がった状態で生活しなければならなくなり、集中力の必要な作業が何もできなくなります。
ぼんやりとすることが多くなるので、周りに不審がられてしまうことも多いでしょう。

一人で考え込む時間が多くなってきて、自分の体調の変化に不安を感じ始めます。
そのためネガティブな思考回路に陥ってしまい、そもそもなんで自分は禁煙しなければならないのか?というそもそも論を持ち出して自分の喫煙を正当化しようとします。

この離脱症状の中期での対策としては、欲求が抑えきれなくなったら、とにかく丁寧に歯を磨くことです。
そして、大声を出すなどその欲求に打ち勝つ様なパワーが自分にあるのだと言い聞かせることが大切です。

後期の禁断症状と対策方法

離脱症状の中期で自分の禁煙のメリットに対して疑いを持ち始めるので、ここで禁煙を断念してしまう人は本当に多いです。

ここからはもっともっと離脱症状は苦しくなっていきます。

まず意識のレベルが更に下がった状態での生活が続いていきます。頭痛はずっと続いていきますし、程度こそありますがめまいや吐き気が出てくるのもこの頃です。

立ちくらみや吐き気と戦いながらの生活は本当に過酷ですので、この頃禁煙を始めたことを自分で後悔し始めてしまう人が多いです。
でもここで禁煙を断念してしまっては、また振り出しに逆戻りです。

ここでは対策などはもうなんの役にも立ちません、自分の意志の強さだけが禁煙を続けていくための最後の武器になります。

またここでの状態を乗り切るには一人ではあまりにも過酷ですので、自分一人では乗り切れないと判断したら、配偶者に相談することや、禁煙外来を受診することも検討してみてください。一人で禁煙に成功することは本当に強靭な意志がないと不可能です。

ニコチンの依存度は麻薬のコカインやヘロイン並みなのです、治療が必要なほどの依存はここではっきりと分かることになりますし、自覚することになります。

末期の禁断症状と対策方法

もう、吸おう、今すぐ吸おう。
それしか考えられなくなってしまいます。自分が積み重ねてきたものや手間など、ここではなんの意味も持ちません。脳はニコチンを激しく所望し、それに従うことでしか自我を保っていられない状態です。

タバコの臭いに激しく敏感になり、誰がどの程度前にタバコを吸ったか敏感にわかる様になります。とにかくタバコの煙を吸いたいと、それしか考えられなくなり、文字通りなにも手につかなくなります。

こうなると社会生活に支障が出て、初めてやっと自分は依存症だったんだと気づかれる方が多くいらっしゃいます。

ここまでで平均して2週間ほどの時間経過になります。この最後の山を乗り切ることができれば、少し穏やかな生活が送れることになります。

途中で喫煙してしまえば最初からやり直しです。最後の山を乗り越える手段としては、もはや意地と意志としか言いようがないくらいに苦しい状態です。

タバコの離脱症状は本当に薬物の依存者の様にその人格を変えてしまいます。本当に禁断症状と言った言葉が当てはまります。

やはり自分一人では最後の山はあまりにも高いので、どんなに格好悪くても近くにいる人に頼ってしまうのが禁煙の一番に近道になるでしょう。

禁断症状まで出た薬物の依存者は、自分一人の力では立ち直れません。そのことが自覚さえできれば、途中で欲求に負けてしまっても禁煙を始めた意味があります。

要は、自分のいる位置を把握して、タバコの依存から抜け出すためにはどれほどの苦しさを抜けなければならないのか?を明確に認識する必要があります。

失敗してもあまり自分を責めないでください、精神を病んでしまうとますます禁煙は難しくなりますし、そもそも体調管理や健康のために禁煙を始めていることが本末転倒になってしまいます。

まとめ

禁断症状自体は、後期・末期が必ず2週間から3週間の間にきます。それさえ乗り越えられることが出来ればとりあえず3ヶ月は大丈夫でしょう。

しかしニコチンに依存は厄介で、臭いや状況反射で脳がフラッシュバックを起こします。ただイライラした時に猛烈に脳がニコチンを欲する瞬間が度々訪れます。

なので、禁煙に成功したと思って油断しないことと、禁煙を誘発する様な状況に身を置かないことが一番大切です。

禁煙に成功した!ではなく「今でもこの先も禁煙を継続中です」とアナウンスして回って、周囲への協力を求めてください。

喫煙の害が完全に体内から無くなるのはおよそ20年後になります。その時が禁煙の成功の日なのかもしれません。

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