効果的な禁煙方法ということでテレビでも話題の禁煙セラピーについてその内容や効果をまとめてみたいと思いますので、禁煙セラピーが気になっている方は是非参考にしてみてください。
そもそも禁煙セラピーとは、禁煙グッズの1つとされている禁煙するための書籍なのですが、実は初版が発売されたのはもう20年以上前のことになります。
しかし現在進行形で販売されているこの禁煙セラピーで、禁煙が成功したという著名人の話や、昨今の禁煙ブームでのメディアへの露出で、今水面下で再ブームの兆しがあります。
ここでは詳しく禁煙セラピーの内容について迫っていきたいと思いますのでご覧下さい。
ベストセラー!禁煙セラピー「著者アレン・カー」
タバコを辞めることができない自分自身に絶望しながら試行錯誤を続け、ようやく1983年に禁煙に成功した筆者アレン・カーさん。
アレンさん自身も18歳の頃から喫煙を始め、多い日だと1日100本ほどのタバコを吸うヘビースモーカーだったそうです。
アレンさん自身が喫煙者だった33年間の間、あらゆる方法で禁煙を試みたそうで、挫折の連続だったと語っています。
アレンさん自身は当時、会計士として働いていましたが、世界中の喫煙者にタバコをやめてほしいという志を抱えて、自分自身の経験を基にしたセラピーを自宅でながらもスタートさせます。
そのセラピーをメソッドとしてまとめたものが禁煙セラピーという著書になっていて、全世界で1100万部を売り上げるという大ベストセラーになっています。
禁煙セラピーを読んで成功した禁煙成功者は?
最近ではテレビのバラエティ番組で取り上げられたこともあって、ロンドンブーツの田村さんや、今田耕司さん、品川庄司の品川さんなどが禁煙成功者として取り上げられていました。
一方、禁煙セラピーの読者についてなのですが、意外にも日本では読者の半数が女性になっていて、一般喫煙者の中でも特に禁煙をしたいと考えているのは女性なのだということがわかります。
その他、読者の年齢層別に調べてみると男性は40代から50代の間、女性では30代から40代の間の購入者が多いようで、子育て世代や健康に気を配り始めたりする年代に、禁煙セラピーは読まれているようです。
では実際に禁煙セラピーに書かれている内容についてまとめていきたいと思います。
禁煙セラピーの内容とは?
①認識の言及
「もし、タバコを吸い始める前に戻れるとしたら、あなたは再びタバコを吸い始めようと思いますか?あなたの子供にも、そのようにタバコを吸うことを勧めますか?」
このような一文でハッと気付かされる読者は多いようです。
喫煙自体に一切メリットを感じていない上に、デメリットばかり感じているのに、なんで生涯をかけて喫煙を続ける意味があるのだろうか?と。
「喫煙とは本当に不思議な行為です。ただ他の人がそうしているという理由だけで吸い始めて、誰しもがこんなこと始めなければよかった、と後悔しています。」
「タバコは習慣ではない、麻薬中毒だ。タバコを吸う人間はバカだ、悪いものの虜になるなんて。喫煙によって得ていると思っている平穏など、少し考えてみればタバコを吸う前の人間であれば誰しもが持っているものであるというのに。」
まさに禁煙に失敗して挫折し続けて、自己嫌悪に陥り続けた人間であるからこそ、出てくる言葉の数々だと思います。自分の行っている矛盾に気づきながらも抗えないことは、非常にストレスを生むでしょう。
②理解の追求
アレンさんが書籍の中で語っている、タバコをやめることができない理由についてこのような記述があります。
「喫煙者がタバコを吸い続ける真の理由は、ニコチンと洗脳である。」
洗脳というのは、喫煙者の心のどこかでタバコに対して肯定的な精神があるのではないか?ということです。タバコをやめられない理由を明確化することで、喫煙の欲求に流されずにその欲望を抑制できるようになります。
「ニコチンはタバコに含まれている有害物質で、非常に高い依存性があります。依存するまでのスピードやその毒性の強さはたとえ少量であっても、血管に直接注入されたヘロインよりも早いのです。」
「たとえ喫煙を続けても、血中のニコチン濃度は長い時間は持たずに30分後には半分に、1時間後には四分の1ほどになってしまうため、ひっきりなしにタバコを吸い続けることになってしまいます。その行動をやめてしまったらニコチンによる禁断症状、離脱症状に襲われてしまうからだ。」
タバコのことを麻薬と称していたアレンさんらしい一文です。タバコをヘロインを比較することで、その依存度の高さを読者に詳しく説明していきます。
「ニコチンを断つことで肉体的苦痛を伴うことはありません。落ち着かない感覚があるだけです。このような精神面での禁断症状を長時間味わうと、喫煙者本人は不安になったり、過度にイライラしてしまいます。これはニコチンという毒物に飢えるのです。」
先ほど、タバコをやめることできない理由に洗脳とありましたが、その理由を100パーセント理解していても争うことができないのが、脳内成分に働きかけるニコチンによる離脱症状です。
ここでアレンさんは肉体的な苦痛はないと書いていますが、本当にひどいニコチン中毒者になると、喉が渇いたり眠ることができなくなったりといった症状があることが現在ではわかってきています。
ただ、それ以外にはニコチンを断つことで、生死に関わるような症状は出ないため、アレンさんの見解は概ね正しいと認識されています。
「禁煙の本当の敵は不安であって、自分自身の中にあるものです。タバコを支えに生きてきたような人間には特にです。楽しかったことが楽しくなくなるのではないか?今までのようなストレスに耐えることができないのではないか?タバコがなくなってしまうことに対する不安感や虚無感が、禁煙のハードルを上げていく」
この自分の気持ちの中でも、禁煙中の不安感の正体をニコチンの離脱症状だと認識をするだけで、非常に気持ちが楽になります。
自分の気分を脳内の微小な物質に操られたくはないですからね。
「喫煙者の潜在意識の中には、タバコを吸うことでリラックスができる、タバコを吸うことで自信が持てる、タバコを吸うことで元気になる、と信じて喫煙を行いますが、全くの幻想に過ぎず、単なる思い込みです。」
「普段イライラしているときにタバコを吸うことは、ニコチンによる禁断症状が出ているだけです。自分でイライラさせて、その解消先にイライラの元となる物質を取り込んでいるのです。喫煙者がタバコに火をつける瞬間に気分が良くなると思い込んでいますが、タバコを吸っている限りは、その安らぎが本質的なものになることはありません。」
アレンさんの書いていることに科学的な根拠等はほとんど記述されませんが、基本的に正論であり現在でもこの書籍が売れ続けていることに思わず納得してしまいます。
③決意と対策
「喫煙の利点が何もないことに気がついたのなら、今すぐ辞める決意をしましょう。」
まず読者の認識を改めさせてから、自分自身で決意をさせるというステップが大切なのだと気付かされます。
「禁煙に向けて減煙から始めようとする人間には確実に不幸が待っている。ニコチンは中毒であることを今一度理解しなくてはならない、その上で小悪魔が心に居座っていることも許してはならない。減煙では、次のタバコを待ちわびる日々が続いてしまう。ニコチンの禁断症状を長引かせる状況をわざわざ自分自身で作っていることに他ならないのだ。タバコを吸いたいだけ吸っていた時期はその本来の毒性に気づかなかったが、減煙することで喫煙に楽しみという相乗効果が生まれてしまい、ニコチンへの渇望感がより増長されてしまうのです。」
減煙という方法で禁煙を失敗したことがある人だったら、この文章の意味が痛いほどわかると思います。
最終的な目標を掲げることは非常に大切ですが、タバコに限って言えば少しづつというのは逆効果なのだと思い知らされます。なにせニコチンは中毒物質なのですから。
④禁煙の実行
禁煙セラピーの最後にはちゃんと、禁煙を実行するための具体的な方法も記述されています。
「禁煙は他愛もないほど簡単にできる行為です。次の2つの指示に従ってください。
その1.もう二度とタバコを吸わないと決意をすること。
その2.ふさぎ込まずに、禁煙したことを大いに喜ぶこと。」
これだけでいいのか?と、ここまで読んできた喫煙者は思うかもしれませんが、確かに禁煙の本質とはこれだけなのかもしれません。
禁煙に成功するためには、その1を守ればいいのわけですから、その2はタバコに対する未練を綺麗さっぱりなくしてしまうという意味合いが含まれているのだと思います。
まとめ
禁煙セラピーを読み進めていくと分かるのですが、禁煙のためのステップを1つ1つ、読者に浸透、消化させていくことで、禁煙者本人が禁煙を意識し、固く決意することができる書籍です。
禁煙するためには、書籍だけでは難しいかもしれませんが、行動依存を電子タバコで改善し、意識依存の方を禁煙セラピーで改善するなど、うまく禁煙グッズを使い分けることで、自分に合った禁煙方を探ってみてはいかがでしょうか?
現在、様々な禁煙セラピー本が発売されています。売れ筋ランキングを下記記事でご紹介しています。是非参考にどうぞ▼
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