今回はメンソール、軽いタバコほど健康に良いのは嘘!みんな知らないタバコの嘘、ということで、常識だと思っていたタバコの話や、都市伝説のように語られているタバコの話などの考察をしてみたいと思います。
喫煙者ならみんな知っているようなタバコの語り草として話はたくさんありますが、それらの眉唾話は科学的根拠もなにもなく伝承している話が意外に多いものです。
メンソールだから身体への害や影響が少ない、メンソールタバコは男性器が機能不全になる、軽いタバコにしたから健康的、などの一見それらしく聞こえるタバコの知識を化学的に検証、考察して見たいと思います。
「メンソールのタバコは害が少ない」は全部嘘
メンソールタバコは害が少ないという語り草は、全て嘘です。
その危険性の高さから、喫煙が認められている国でも、州や地域によってメンソールタバコの販売、譲渡を禁止している国もあるほどです。
ここではこの「メンソールのタバコは害が少ない」の嘘の根拠をまとめましたので、参考にして見てください。
メンソールタバコは吸いやすく喫煙の入り口になりやすい
カナダのアザグバ博士の研究によると、未成年の喫煙者のおよそ半数はメンソールタバコを喫煙しており、その未成年喫煙者の一週間の消費量も普通のタバコの20本余りの消費量に比較して、メンソールタバコの消費量は40本以上とその禁煙の入り口としてのメンソールタバコの存在を懸念している研究結果を発表しています。
加えて、メンソールは咽頭系の粘膜の働きを低下させるので、タバコの煙が喉を通過しやすく、すんなりと喫煙出来てしまう印象を喫煙者に与えます。
これが喫煙の入り口になりやすいメンソールタバコの特徴で、その吸い口の軽さや吸いやすさから立て続けにタバコを吸ってしまうチェーンスモーカーを作りやすいタバコだと言えるでしょう。
メンソールタバコは普通のタバコよりもむしろ依存性が高い
メンソールタバコは他のタバコに比べて害が少ないという根拠のないイメージのせいでその敷居が下がっているのに加えて、その喫煙者の年齢低下を助長している役割から、喫煙を続ける喫煙者が多いことで知られています。
あるアンケート結果によると、将来も喫煙を続けたいと答えた喫煙者の割合は、普通のタバコのそれに比べてメンソールタバコの喫煙希望者はおよそ3倍もいるそうです。
メンソールタバコの依存度を如実に表す結果と言えるでしょう。
メンソールタバコの方が健康被害が起きやすい
その吸い口の軽さから普通のタバコと比較すると、喫煙本数が約1.3倍ほども増えるとされるメンソールタバコは、健康被害の確率も疾患の場所によっては普通のタバコより上がってしまうというデータがあります。
代表的なもので脳卒中があり、現在でもメンソールが及ぼす疾患との関係性について普通のタバコとの研究比較が進められています。
メンソールタバコは体調不良でも吸えてしまう
喫煙者の代表的な慢性疾患として、喉の痛みなどがありますが、吸い口が軽く爽快感のあるメンソールタバコは、咽頭が炎症を起こしていてもニコチンを摂取したいあまり無理をして吸えてしまいがちです。
ただ、吸えるだけで悪化はしますので、すぐに喫煙を停止するべきですので注意してください。
メンソールタバコは男性機能を低下させる?は半分本当
メンソールタバコでEDになるという都市伝説はあまりにも有名ですが、禁煙外来の医師によれば、その因果関係は特にないとのこと。
しかし、喫煙自体は全身の酸素不足から血管収縮作用、血流の阻害と全身疾患の要因になり得るので、末端臓器である性器の機能低下は起こり得るとのこと。
ただそれはメンソールのタバコに限ったことではなく、普通のタバコを吸っていても同じことが言えますので、半分本当で半分嘘、と言えるでしょう。
「軽いタバコは健康的」も全部嘘
次にタールやニコチン成分があまり入っていないタバコは害が少ない、という話ですがこれも全て根拠のない嘘になります。
その理由は、タール成分のタバコの調整方法や、ニコチン濃度の少なさが喫煙者へどう影響するかを考察していけばわかると思いますので、ご覧下さい。
軽いタバコと重いタバコの違いはほとんどない
健康のために軽いタバコにする、というのは喫煙者に聞かれる常套句ですが、この眉唾話はただのイメージに過ぎず、健康被害への影響には全くと言っていいほど意味がありません。
タバコの重い、軽いはただのフィルターの構造的な処置によって吸い手の印象を変えているだけに過ぎず、内容物に関してはほぼ一緒といっていいのです。
つまり、軽いタバコだから大きく吸い込んでも大丈夫、軽いタバコだから根元まで吸っても大丈夫、はただの喫煙の増長に他ならず、逆効果であると言えます。
比べるなら、重いタバコを短時間で吸う方がよほど健康被害が少ないと言えます。
軽いタバコの方が病気によってはリスクが高い
これもメンソール特有の健康被害と同じで、現在詳しい研究が進められている過程ではありますが、軽いタバコの方が疾患によってはリスクが普通のタバコより上がってしまうのもが存在します。
代表的なもので、肺腺がんが挙げられます。
肺がん全体の60パーセントにも及ぶ肺腺がんですが、アメリカの研究チームによれば、軽めのタバコによって肺腺がんのリスクが上がるという研究結果が出ています。
理由として詳細は研究段階ですが、軽いタバコはフィルターに構造的な加工をしているのは先述した通りですが、その構造的な加工によりタバコの葉や巻紙の燃え方が変化し、より多くの発がん性物質や突然変異誘発物質が発生しているのではないか?とされています。
実際、低温でものが燃えるときに発生する代表的な毒素として一酸化炭素やダイオキシンが有名ですが、もちろん紙巻タバコにはそのどちらも含まれていますので、今回のこの仮定は看過できないものとしてアメリカでは引き続き研究が進められています。
ニコチンの濃度の少なさが本数の増加につながる
健康のために軽いタバコにしたのだけれど、満足できなくて本数が増えてしまった、などの話は喫煙者から良く聞く話ですが、先述の説明通り、有害物質に関して言えばタバコの重いも軽いもありません、
等しく人体に悪影響があります。
単純に本数が増えることで、健康被害のリスクは増大していきますので、疾患のリスクを増長している行為と言えるでしょう。
フィルターを噛んでしまう人は特に危険
軽いタバコに変えたことで、根元まで吸ってしまう人もフィルターの噛み癖がある人も要注意です。
タバコのフィルターに近い部分は、すなわちタバコの煙の通り道になっている時間が長いということです。
それはタール成分が集約されている、タバコの害が集まっている場所です。
その部分まで吸ってしまうということは、単純に健康被害への影響が跳ね上がるということになります。
合わせてフィルターを噛んでしまうと、軽いタバコ特有の構造で、タール調整穴からヤニが染み出てきてそのまま口腔内へと入ってしまいます。
タバコを吸い終わった後のフィルターは茶色く滲んでいますよね?
それを直接体内に取り込むということが、どれほど健康的にリスクがあるのかは、想像するに容易いと言えます。
軽いタバコでも副流煙の成分は一緒
先述したことを全て理解してもらえれば、タバコの軽い、重いとは関係なく副流煙は有害物質の温床だとわかってもらえるはずです。
二次喫煙、三次喫煙に気を使うのであれば、タバコのタール量などに気を使っても全く意味がないということになります。
タバコメーカーは50年も前からフィルターに加工を施した吸い口の軽いタバコを、害の少ない、健康的なタバコとしてアピールしてきました。
そういったコマーシャルのせいで、現在の軽いタバコに対するイメージがついてしまったのだと思います。
軽いタバコの健康被害を研究しているアメリカのチームはこれらの研究結果を踏まえて、アメリカ規制当局に働きかけて、こういった間違ったコマーシャルの禁止と、軽いタバコ自体の販売を禁止するように求めています。
非喫煙者に与える副流煙の影響は、普通のタバコと比べても大差なく、人体には有害だということは、非喫煙者側も知っておくべき知識ですので、妊婦の方や小さいお子様がいらっしゃる家庭の方は十分に注意するべきでしょう。
最後に
ここまでメンソール、軽いタバコほど健康に良いのは嘘!みんな知らないタバコの嘘、ということでまとめてきましたが、参考になりましたでしょうか。
イメージだけでこう言った話は世間に浸透していることが多く存在します。
こう言った眉唾な情報に惑わされることなく、自身や家族の健康を守っていきたいものですね。
今回は最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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