今回は、“タバコをやめると太る“は本当?その理由とは…?、ということで、昔から都市伝説的に伝承されている、タバコをやめると太る、という定説を、理論立てて説明付けていこうと思いますので、これから禁煙されたい方や、タバコをやめて実際に太ってしまった、といった方達の参考にしていただければと思います。
さて、まず最初にタバコをやめると体重が増える、といった定説は本当なのか?というところなのですが、結論から言えばその定説は非常に真実に近いと言えます。ただし、必ずしも太るというのではなく、体質にもよりますし、何より体重が増えているのですから、必ず原因というものが存在します。
禁煙による体重増加の程度は、自力で禁煙した場合で男性ではおよそ3キログラム、女性ではおよそ4キログラム増えるという統計を取ったデータが存在します。そのデータの裏付けとして、その理由を記述していきたいと思いますので、ご覧下さい。
太ってしまう原因その1 味覚が敏感になる
タバコをやめることで太ってしまう原因として、まず最初に挙げられるのは、今まで鈍っていた味覚が戻ってきて食事が進んでしまうという現象です。
タバコをやめることで、食材本来の味わいが取り戻せるようになるために、多くの禁煙成功者が今まで以上にしっかりと食事を摂るようになります。非常に健康的で良いことなので、この点は改善する必要はなさそうですが、美味しい食事も腹八分目に心がけると良いでしょう。
太ってしまう原因その2 消化吸収能力の向上
タバコをやめることで改善される点として、味覚の次に挙げられるのが消化吸収能力です。
タバコを吸っていたことでミネラルやビタミンの吸収、さらには細胞の吸収率も低下していたものが、禁煙することで本来の働きに戻ってきます。そういった理由で、タバコを吸っていた時と同じ量の食事をとっていても、吸収率が良くなっている分、少し太ってしまうのは仕方のないことなのです。
こちらの太ってしまう原因も、胃腸が元気に本来の動きをするようになったり、胃の粘膜のバリア機能が本来の調子に戻ったりして起こる作用であるために、非常に健康的で体質的には良好な状態が引き起こす体重の増加になります。
太ってしまう原因その3 禁煙からくるストレス
ちゃんと禁煙しきれていない人に起こりがちな原因の中に、このストレスからくる体重の増加があります。
いわゆる、禁煙ストレスからくる過食、ストレス食いが引き起こす体重の増加であるため、体質的にどうこうというよりは、非常に精神的な作用で起こる太りのメカニズムであると言えます。タバコに含まれるニコチンは、精神にまで作用してしまい、自律神経を乱す非常に厄介な有害物質であることが分かる、顕著な例です。
原因その4 ニコチン不摂取による体重増加
ニコチンは依存性の非常に高い有害物質として知られていますが、このニコチン依存者のニコチン不足は、禁煙している時の体重増加に密接に関わってきます。
ニコチンは体内に摂取されることで、神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなどのホルモンを分泌させます。これらの快楽ホルモンは食欲を抑制する働きを持っているために、喫煙は食欲を無意識に抑えられている状態だったと言えるのです。
このことから、タバコをやめた途端に食欲が増進し、食事の量自体も増えて、体重が増加して行ってしまうのです。この一連の食欲増加、体重増加は、タバコをやめることで現れる離脱症状の1つとして医学界では認識されています。
禁煙による体重増加を抑えるためにできること
禁煙肥満の解消法は、自分に合ったものを選択することによって高い効果を発揮します。ここでは記述してきた禁煙肥満への危険性を軽減してくれる方法をまとめていきます。
禁煙肥満を防ぐ方法その1 ニコチンパッチを使用してみる
ニコチンパッチを体に貼ることによって、体に一定量のニコチンが摂取されますので、急にニコチンがなくなってしまう状況よりも、変にイライラしなくて済むのでオススメです。食欲抑制の効果も期待できますので、ストレス食いをしてしまうような人は是非試してみてほしい方法です。
禁煙肥満を防ぐ方法その2 過食になりそうになったら深呼吸してみる
意外と効果があって簡単なのが、深呼吸で精神を落ち着ける方法です。大きく鼻から吸って、ゆっくり口から吐き出すことを意識しましょう。
禁煙肥満を防ぐ方法その3 ストレス食いは全て野菜で補う
この方法は、もはや完全禁煙までのストレス食いは仕方がないので、食材を健康的なものにしてしまおうというものです。
きゅうり、にんじん、セロリなどの歯ごたえのある生野菜がオススメです。出先やオフィスではガムや飴でしのぐことになるでしょう。
禁煙肥満を防ぐ方法その4 食事はカロリーを気にして、極力運動を取り入れるようにする
この方法がとれるのであれば、一番健康体への近道になります。食事自体は、食間に口に含むものは特にカロリーの計算を念密に行います。そして、喫煙中は息が切れてできなかった運動などを、日常生活に取り入れることで、禁煙肥満を防ぐことができるでしょう。
実際に、じっと我慢をすることは精神的にも肉体的にも良くありませんし、消耗してしまいます。そうならないように、喫煙欲求や過食欲求が出てきてしまった時の対処法を自分なりに持っておくことが非常に重要です。
最後に
ここまで、“タバコをやめると太る“は本当?その理由とは…?、ということでまとめてきましたが、参考になりましたでしょうか?
ここまで記述してきた内容で、基本的に禁煙による体重増加の原因は、ニコチンによる脳内物質への作用が大きいということが、わかっていただけたかと思います。
ニコチンは非常に依存性の高い物質になりますので、喫煙への依存はもとより、それによる健康被害への影響や体型変化の懸念も増えてしまうと言えるでしょう。記述した、禁煙による体重増加の対抗策を参考にしていただいて、ぜひ1日でも早くタバコを卒業できるように祈っております。
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