今回は、禁煙に必要なアセチルコリンとは? おすすめサプリ、ということで、禁煙に非常に大切な脳内物質のアセチルコリンについてまとめてみましたので、これから禁煙を考えている方や、禁煙中の方も参考にしてみてください。
禁煙したいにもかかわらず、ついタバコに手が伸びてしまうのはアセチルコリンという物質の生成が脳内でうまくいっていないのかもしれません。
アセチルコリンを復活させるためには食生活の改善が最優先事項ですが、現代はサプリメントでも補うことが可能になりました。
ここでは、アセチルコリンを補う方法と、そもそもアセチルコリンとはどういったものか?
不足することによってどのような弊害が起こるのかをまとめましたので、ご覧下さい。
そもそもアセチルコリンとはどういったものなのか?
まず最初にアセチルコリンについて簡単な説明をしていきたいと思います。
アセチルコリンとは脳内の神経伝達物質の中でも最初に発見された物質です。
脳内だけでなく、体内でもアセチルコリンは生成されますが、脳内に比べるとその量自体はごくわずかになっています。
体内のアセチルコリンのほとんどが、食事から摂取されたコリンという物質から作られることがわかっています。
勉強や仕事をしているときに、集中できているときに比べて、やる気が起こらない時がありますが、これは体内、脳内のアセチルコリンが関係しています。
午前中は作業が非常にはかどったのに、午後には集中力がなくなってしまった、ということはどんな人にもあるかと思います。
これは朝食を食べることで生成されたアセチルコリンが、午前中に活発に働き集中力が高まっていたことに由来して、脳を使い続けた結果、アデノシンというアセチルコリンを抑制する神経伝達物質が増えてしまった結果、集中力が落ちてきたと説明できるのです。
アセチルコリンの脳内での働きについて
アセチルコリンの主な役割としては、リラックス神経と言われる副交感神経と日中の主な活動神経である交感神経とを切り替える際の神経伝達信号のやりとりを担っています。
アセチルコリン自体は、運動神経や副交感神経の末端から分泌されます。
人体の筋肉のあらゆる部位にアセチルコリン許容体があるために、副交感神経の刺激によって脈の速さが変わったり、唾液が出てきたりといった直接的な人体への影響があります。
また、交感神経を刺激することでも知られ、血管を拡張させたり、胃腸の働きを日中用に活発にしたり、発汗作用などもあります。
アセチルコリンの減少によってアルツハイマー型の認知症になることが最近の研究で知られるようになってきて、ますますその重要性が追求されているところです。
アセチルコリンの合成に欠かせない物質、レシチンについて
アセチルコリンは、アセチルCoAという物質と、コリンという物質から作られていますが、コリン自体はレシチン、別名ホスファチジルコリン、からできています。
もともとは別称の物質だったのですが、紆余曲折あって現在はホスファチジルコリンを10〜20パーセント含むリン脂質混合物の総称としてレチシンという名称が使われています。
ホスファチジルコリンはアセチルコリンの材料で、レチシンの材料でもあるのです。
アメリカではホスファチジルコリン=レチシンだったりもするので、少しややこしいかもしれません。
脳や体に必要なレチシンですが、食事から十分な量を摂取することは非常に難しいです。
最近ではレチシンのサプリメントも多くの種類が出てきていますので、気になる方は、この後まとめますサプリメントの項目でチェックしてみてください。
禁煙するために必要なニコチンからの卒業
今回は、アセチルコリンにフォーカスを当てた禁煙方法についてまとめていますが、前提として禁煙するためには絶対にニコチンから卒業する必要があります。
ニコチンには、強い依存性があることは広く知られている事実ではありますが、それ以外にも血圧を上げてしまったり、心拍数を増やしてしまったり、人体に有害な影響が多くあります。
そればかりか、ニコチンを摂取し続けることで、脳内のアセチルコリンの生成にも悪影響があります。
ニコチンが脳にもたらす快楽物質で脳内の許容体が使われてしまうため、人間の脳がアセチルコリンは必要ないと思い込んでしまい、体がアセチルコリンを精製しなくなってしまうのです。
アセチルコリンは、安定した精神状態を保つことに必要不可欠な物質のため、ニコチンの離脱症状と合わせて、喫煙者にイライラや不安感を与える結果につながってしまいます。
次の項目から、減少してしまった体内のアセチルコリンをどのように回復させていけば良いかについて記述していきたいと思います。
アセチルコリンを復活させるポイントその1 セロトニンとドーパミンを増やす
アセチルコリンには、セロトニンやドーパミンを分泌させる働きがあります。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており、精神を安定させると言われています。
また、ドーパミンの方にもやる気や意欲を高める働きがあるとされています。
しかしニコチンの作用によって、アセチルコリンが生成されなくなってしまうために、こういった人体に有益な物質が分泌されなくなってしまいます。
そうするとイライラ感や不安感を感じるようになったり、やる気や意欲の減退につながってしまいます。
そのような状況で自分を立ち上がらせるためにまた、喫煙してしまうといった悪循環が発生してしまいます。
こういったことを防ぐためには、セロトニンやドーパミンの分泌を手助けしてくれるような成分を摂取することが禁煙につながることにもなるのです。
アセチルコリンを復活させるポイントその2 レチシンの摂取
レチシンはアセチルコリンの材料になるため、アセチルコリン回復のためには欠かすことのできない成分です。
さらにレチシンは、脳の中でも記憶に密接に関係する海馬という部位に多く存在するために、摂取することで記憶力を高めることができるとされています。
さて、実際にレチシンの含まれる食材についてですが、卵黄や大豆製品、小麦全粒粉に多く含まれています。
レチシンは、この後に後述するビタミンB12と一緒に摂取することで吸収率が良くなるためにビタミンB12が多く含まれる卵黄の方が良いとされています。
さらにビタミンCと同時にレチシンを摂取することでアセチルコリンの生成が力が、より高まるという研究結果も出ています。
その他レチシンが多く含まれる食材としては、枝豆、レバー、ピーナッツ、ごま油、小魚、うなぎ、などが代表的な物として挙げられます。
アセチルコリンを復活させるポイントその3 チロシンの摂取
チロシンは、ドーパミンや集中力を高めるノルアドレナリンの材料となることがわかっています。
チロシンは他にも細胞の新陳代謝を活性化させる甲状腺ホルモンの材料になったり、交感神経を活性化させて代謝を促したりする効果もあります。
チロシンを多く含む食材としては、肉や魚、大豆などのタンパク質に多く含まれています。
その中でも高野豆腐や鰹節には非常に多くのチロシンが含まれていて、高野豆腐の方に至っては、同時にレシチンも摂取できるとあって、禁煙補助食品にはうってつけの食材になっています。
アセチルコリンを復活させるポイントその4 ビタミンB12の摂取
ビタミンB12には、タンパク質でできた身体を修復することや、神経の働きをスムーズにするような作用があります。
ビタミンB12が別名神経のビタミンと呼ばれているのは、その所以です。
また、アセチルコリン、セロトニン、ドーパミンを作るためにはアミノ酸が必須ですが、ビタミンB12にはそのアミノ酸を溜め込んでくれる特性があります。
そのため、身体に大切な神経物質の生成の維持に、ビタミンB12は欠かせない成分だと言えるでしょう。
また、ビタミンB12には肉や魚、卵や乳製品など、動物性の食品に多量に含まれていることがわかっていて、基本的には植物由来の食品には含まれません。
ただ、例外として納豆や味噌などの保存食には含まれていることがわかっています。
食品が発酵する過程で、何らかの科学変化でビタミンB12が発生すると考えられています。
アセチルコリンを復活させるオススメのサプリメントについて
DHC レシチン
DHCは安いだけでなく、その高い安全性でも知られた優良サプリメントです。
DHCでは独自に安全が確認できていない産地の材料は使用しないなどの安全基準を厳しく設けていますので、安全性にこだわって使用していきたい方にオススメのサプリメントです。
オススメサプリメントその2 豊年 大豆レシチン
1983年から販売が開始されて、当初から中身が変更されておらず、長い期間にわたって愛され続けているサプリメントです。
粉末状なので、牛乳などの溶かして飲むことができるため続けやすいサプリメントです。
オススメサプリメントその3 ネイチャーウェイ コリン500mg
ネイチャーウェイから販売されているコリン500mgには、1日の摂取目安とされている500mgのコリンが1粒に配合されているので、1日1粒の服用は手軽で人気があります。
まとめ
ここまで、禁煙に必要なアセチルコリンとは? おすすめサプリ、ということでまとめてきましたが、参考になりましたでしょか?
タバコがやめられない原因の1つに、快楽に関係する脳内物質のアセチルコリンがあることが今回の記事でわかって頂けたかと思います。
脳内物質の変化によって起きている症状なので、禁煙が成功しないとしても過度に自分を責めすぎることは良くありません。
意志の強さ、弱さだけでは脳内物質の変化に対応することはなかなか難しいのが現状です。
本気で禁煙を志すのであれば、ここに出したサプリメントなどを活用して、食生活を見直すところなどから始めてみましょう。
是非とも辛いタバコの離脱症状に打ち勝って、健康な体を手に入れましょう。
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